40代・50代からのキャリア選択。自身の「技術」を磨き、「育成」も評価される働き方とは?

New

はじめに

数々の現場を竣工へと導いてきた、1級土木施工管理技士のあなた。

40代、50代を迎え、これからのキャリアをどう描くか、様々な選択肢の前で思考を巡らせていることと思います。

高待遇な派遣技術者としてプロジェクト単位で稼ぐ道、慣れ親しんだ現場で生涯現役を貫く道、あるいは大手ゼネコンへ挑戦する道。

どれもが立派な選択であり、正解・不正解はありません。

しかし、もしあなたが今、以下のようにお考えであれば、少し視点を変えてみる必要があります。


「現役としてもっと高度な技術に触れていたい」
「同時に、培った経験を次世代に伝え、組織に貢献する実感も欲しい」


その両方を求めているのであれば、「公共土木を主体とする地域有力企業(安定した組織基盤を持つ企業)」は、検討すべき有力な選択肢の一つです。

本記事では、横浜エリアで働くベテラン技術者が、なぜ今この「第3の選択肢」に注目しているのか。

その背景にある「技術と育成の両立」という視点から解説します。


1. 40代・50代の施工管理技士が直面する「評価と役割」のジレンマ

経験豊富な技術者にとって、転職における悩みは「年収」だけではありません。「どのような役割を期待されているか」が、入社後の満足度を大きく左右します。

多くの企業で、以下のどちらかに偏る傾向があります。


「完全なプレイヤー」としての期待

即戦力として現場を任されますが、教育や組織作りに関わる余裕はなく、ひたすら個人の成果(現場の利益)だけを求められます。


「完全な管理者」への転向

現場を離れ、書類チェックや人員配置などの管理業務に専念します。技術者としての「現場感」は薄れていってしまいます。


「まだ現場で技術を磨きたいが、体力任せの働き方は変えたい。そして、自分のノウハウを後輩に伝えてチームを強くしたい」

この「プレイヤーとしての成長」と「メンターとしての貢献」のバランスが取れる環境こそが、多くの40代・50代が求めているものではないでしょうか。


2. 働き方の比較:あなたの「キャリアの軸」に合う場所はどこか?

横浜エリアには多様な建設会社があります。それぞれの特徴と、あなたの志向との相性を整理してみましょう。


① 大手スーパーゼネコン

  • 特徴:国内外のランドマーク的な巨大案件に関われる。
  • 懸念点:全国・海外転勤が前提となるケースが多い。また、業務が細分化されており、全体を見渡す指導がしにくい側面があります。


② 小規模な地場土木会社

  • 特徴:地域密着で転勤がない。経営者との距離が近い。
  • 懸念点:慢性的な人手不足により、「自分が走る」比重が高くなりがちです。「教育」よりも「目前の完工」が最優先され、組織的なバックアップ体制が整っていないケースも見受けられます。


③ 地域に根差した「組織力のある」建設会社

  • 特徴:横浜周辺に特化しつつ、公共工事を受注できる安定した経営基盤を持つ。

ここが今回のポイントです。

株主最優先といったしがらみや全国転勤はなく、一方で小規模企業には難しい「DX投資」や「労務管理体制」が整っています。

組織として拡大・成長フェーズにあるこうした企業は、「若手は採用できているが、彼らを導く熟練の指導者が不足している」という課題を抱えています。

そのため、「高度な現場を指揮しながら、OJTで若手を育てる」というプレイングマネージャーとしての役割が、非常に高く評価される傾向にあります。


3. なぜこの規模感の企業だと「技術」と「育成」が両立できるのか

大手でも小規模でもない、この「安定した地域企業」という環境が、なぜベテラン技術者にとって働きやすいのか。具体的に見ていきましょう。


公共工事(国交省・県・市)ならではの「技術的挑戦」

横浜は軟弱地盤や傾斜地が多く、公共工事においては高度な施工計画や、最新のICT技術(i-Construction)の活用が求められます。

一定の施工能力を持つ企業でなければ受注できないこうした現場は、ベテランであるあなたの知的好奇心を刺激し、技術者としての引き出しをさらに増やす機会になります。


DXと分業体制による「指導時間の確保」

「教えたいが、時間がない」。これが最大のボトルネックです。

しかし、組織力のある企業では、施工管理アプリの導入や書類作成サポートなどの分業化が進んでいます。

資本力のある大手には劣るかもしれませんが、現場の声を吸い上げて柔軟に改善できる「小回りの良さ」があります。

雑務を削減して生まれた時間を、「若手の相談に乗る」「施工の勘所を言語化して伝える」といった、人間にしかできない付加価値の高い業務に充てることが可能です。


「顔の見える関係」での評価

画一的な人事評価ではなく、経営陣や上層部と近い距離で仕事ができるのも特徴です。

自分の現場が無事故で終わるだけでなく、「あなたの下についた若手が、次の現場で所長になった」といった貢献を、ダイレクトに評価してもらえる風通しの良さがあります。


まとめ

あなたの経験を「組織の資産」にする選択を。

40代・50代の転職は、単なる職場の変更ではなく、「後半のキャリアをどう生きるか」の意思表示でもあります。

自身の技術を錆びつかせず、難易度の高い現場に挑み続ける。

その背中を見せ、言葉を交わすことで、次世代の技術者を育てる。

この両方にやりがいを感じる方にとって、横浜エリアで腰を据えて働く「公共土木主体の安定企業」は、能力を余すことなく発揮できるステージとなるでしょう。

数ある選択肢の一つとして、ぜひ「育成も評価される環境」という視点を取り入れてみてはいかがでしょうか。